こんにちは! ご覧頂きありがとうございます!
今回ご紹介する書籍は「SINGLE TASK ~一点集中術~」です。
普段の仕事の中でマルチタスクに悩まされ、業績が上がらない、
効率が上がらないと悩んでいる方は是非ご覧ください。
それではどうぞ!
はじめに
今回はデボラ・ザックさんの書かれた一点集中術を解説していきます。
皆さんは一度に二つ以上の事をする、マルチタスクで仕事をしていますか?
と聞かれれば「もちろん!」と答える事でしょう。
なぜならそちらの方が効率がいいと思っているからです。
例えば仕事をしながら電話に出て、Twitterをチェックしながら
週末に彼女と行く旅館の情報を調べ、合わせて株価のチェックをする。
とても効率的に色々な作業をしている様に見えますが、
それはとても非効率な作業の進め方なのです。
なぜなら人間は本来一つのことにしか集中することができないからです。
例えばスマホをいじりながら家族・友人の話を聞いていたら
相手の話がまったく入ってこなくなることが多々あることでしょう。
それはスマホをチェックする事と、相手の話を聞くことという
二つの行為を人間は同時にこなすことができないからです。
先程は一度に四つのことをやっている一例を上げましたが、
このように同時に多数の事をしていると自慢している方は近くに
いませんか? もしくは自分自身でその様な事を言っていませんか?
これは逆に「自分は仕事ができない人間です」と言っているに過ぎないのです。
今回紹介する書籍を読んで実践すれば一つのことに集中することで
今までの何倍もの効率で仕事に取り組むことができるようになるでしょう。
マルチタスクよりシングルタスクの方が効率が良い
仕事が出来る人、有能な人とはどんな人のことだと思いますか?
・その分野で才能がある人?
・マルチタスクで効率よく仕事する人?
・要領が良い人?
仕事が出来る人、有能な人とはつまるところ集中力を発揮した
ごく普通の人です。
その集中力を身につけるにはマルチタスクではなく
シングルタスクで作業をすべきだとこの本には書かれています。
つまりは一度に一つの作業に集中すればよいという事です。
これを最初に読んだときは「でも一度に二つのことをした方が
絶対効率がいいんじゃない?」と思いました。
しかし仕事ではなく、プライベートでの事で考えてみるとどうでしょうか?
ゲームをしている時にスマホゲームとPS5を同時並行でやりますか?
ってか出来ますか? 私は出来ません(笑)
友人や家族と大事な話をしている時に他の事をやりながら話して
ちゃんと頭に入りますか?
例えばゲームに没頭している時、私たちは周りのものが見えなくなり
目の前のことにだけ完全に集中するフロー状態になっています。
*フロー状態とは一つの物事に没頭しているときに
人が入り込む精神状態です。
とても心地よく多幸感があり、それにより高い能力を発揮できる様に
なる状態の事です。 スポーツだとゾーンとかも呼ばれますね。
しかしマルチタスクをしているとフローの状態に入る可能性はゼロです。
友人・家族の悩み相談を聞きながらゲームに集中することは
できませんし、スマホをいじりながら映画に集中することも出来ません。
実際にマルチタスクをしている人はシングルタスクの人よりも
集中力がなく生産性が低いことが研究でわかっています。
一つの物事に集中するからこそ、私たちは大きな仕事を短時間で
やり遂げることができるのです。
時間がないから一度にたくさんのことをやるべきというのは間違いで
忙しいからこそ、今やるべき一つの物事に集中しなければならないのです。
マルチタスクはできない
実は私たち人間がマルチタスクをするということは神経学的に
不可能だということが分かっています。
実際にマサチューセッツ工科大学のアールミラー博士は
人は何かをしている時に別の事に集中することはできない。
できるという人がいたらそれは単なる勘違いだと言っています。
*ここまで直接的ではなかったと思いますが(笑)
書類を作りながら電話をして、週末に彼女と行く旅館の予約を取り、
株価のチェックをする・・・これは「同時に何かをやっている気」に
なっているだけだったのです。
例えるならテレビのチャンネルをカチカチと切り替えているのと
同じ様な事です。 もしテレビのチャンネルをカチカチと切り替えた場合、
内容なんてわかったものではありません。
作業を切り替えている行為はそれと全く同じ事が自分の脳でも
起こっていると考えられます。
例えばスマホをいじりながら運転をする場合
スマホ→運転→スマホ→運転という感じで脳は切り替えていますが
それだと前の車がしっかりと見えているつもりになっているだけで
追突してしまう事故が起こります。
それは自分は同時にできているつもりでも脳は一つの物事にしか
集中できていないからだと考えられます。
マルチタスクをすると脳が萎縮する
マルチタスクをすると理解力や記憶力が低下することを説明しましたが
その他にもマルチタスクをする事で脳にストレスが溜まることが
分かっています。
脳は一つのことにしか集中できないのに、同時に三つも四つも
やっていたら脳がパンクしてしまうのです。
MRIで脳の画像を見ると優先順位をつけることができない複数の物事を
同時に進めると、脳は圧倒されてうまく機能しなくなってしまい
この状態が続くと脳の神経細胞が萎縮してしまうのです。
それほどマルチタスクは脳にダメージを与える行為なのです。
スマホを静かにさせる
一度に一つの事に集中する方がいいことが分かったと思います。
しかしながら私たちは一つの事に集中するのがなかなか難しい環境に
いる思います。 特にスマホなどは集中力を奪う一番厄介な存在です。
仕事中にLINEが鳴ったら気になって仕事に集中できなくなります。
もしかしたら家族が病院に運ばれたのかもしれないし、映画に誘っていた
恋人からかもしれないと気になって開いてみると正直どうでもよい事が
ほんんどではないでしょうか?(笑)
そしてそちらに気を取られ、スマホを開いてしまうとそこで集中力は
プツッと途切れてしまいます。
集中力を身につけるには私たちの集中を脅かすものを徹底的に
排除しなければいけません。
そこでまずはスマホを静かにさせましょう。
メールや電話音がなるものは全てミュートにしておきましょう。
そして通知も全てオフにします。
その場合、メールや電話はどうすればよいのか?
それは1日に3回、朝・昼・夜の決めた時間だけチェックすれば良いです。
なぜならメールが来て集中力が途切れると元の集中力に戻るのに
25分もかかることが分かっているからです。
またスマホだけじゃなくて机の上もきちんと片付けておきましょう。
机の上の散らかっている状態だと注意散漫の原因となります。
経験があるかと思いますが、テスト期間中に漫画を読んだ音楽を聴いたり
する事があったと思いますが、そうならないように集中力を奪う可能性の
あるものは目の見えない所にしまっておく事をお勧めします。
思い浮かんだことはメモする
仕事をしている最中になぜか他のことについてのアイデアが
ひらめくことがあると思います。
例えばAという企画の仕事中にBの企画の良いアイディアが出てきました。
そうするとそれをどうすればもっと良い企画になるかを考えだして
しまいます。 それによりAの仕事をしていたのにBの企画を考えだし、
結果としてAもBも進まずイライラしてしまう。そうなってしまったら
仕事どころではありません。
この様に頭の中でいろんなことを考えていたら目の前の一つのことに
集中することなど絶対にできません。
ゲームに集中している時はゲームの事以外は何も考えていない様に
勉強や仕事に集中するのなら必ず目の前のこと以外は
考えてはいけなません。
そこでオススメなのは仕事をしている最中に他の事についての
アイデアが浮かんできた場合、一言二言メモに書き留めてから
今やっている作業に集中するといいとこの本に書かれています。
実はこれはとても重要な事です。
Aの仕事は納期が今日でとても急いで終わらせなければならないが、
Bのとても有能な案が浮かんでしまった場合、とりあえずアイディアを
メモに書いておけば作業に戻る事が出来ます。
そうすればアイディアを忘れることなく仕事に集中できるからです。
人から話しかけられたらすぐに応じる必要はない
仕事に集中している時に電話や部下から話しかけられる場合も
あると思います。
この場合すぐに電話に出る必要はないですし、部下からの質問に応じる
必要もありません。
全てにすぐに対応していたらすぐに疲れて1日のエネルギーが
すぐに燃え尽きてしまいます。
そもそも緊急で至急の要件なんて1日に何回もありません。
ちょっと待たせておいても何の問題もないので目の前の仕事に
集中力を使う事を優先して下さい。
ただシカトしてしまうと角が立つので、電話や部下から話しかけられたら、
お礼と対応予定時間を礼儀正しく返して下さい。
全ての質問や問い合わせに対して細かい部分まで対応していたら
自分の成果があがりません。
重要なのは今取り組んでいることが終わり次第、ちゃんと相手だけに
集中して話を聞いてあげることが重要です。
そうすれば信頼関係は壊れないです。
むしろ一番ダメなのはパソコン作業をしながら適当に
相手と目を合わせずに相談に乗ったり、電話に出ることです。
これをすると相手は自分がおざなりにしている気がして信頼感が
下がることが分かっています。
電話に出るのも相手の相談に乗るのも一点集中でやることが重要です。
重要なことは朝一で片付ける
どうしても取り込まなければならないが考えるだけで
ウンザリしてしまう事もあると思います。
例えば社運を賭けた重要なプロジェクトや資料の作成などです。
重要だとは理解しているが、どうしても気が乗らない・・・などと考え
重要なことを先延ばしにしていると一日中そのことを考えてしまって
集中することが出来なくなります。
だからこそ重要なことほど朝一に片付けてしまった方が良いのです。
そうすれば午後からはそのことについて考えずに済み、他の事に
高い集中力を保てるからです。
まとめ
1,マルチタスクよりシングルタスクの方が効率が良い。
2,マルチタスクはできない。
3,マルチタスクをすると脳が萎縮する
4,スマホを静かにさせる。
5,思い浮かんだことはメモする
6,人から話しかけられたらすぐに応じる必要はない
7,重要なことは朝一で片付ける
書籍紹介
以上が私がSINGLE TASK ~一点集中術~を読んだうえでの
要約と解説です。
ここに書いている事を実践する前はマルチタスクより
シングルタスクの方が効率が良い!なんてことはないだろうと
考えていましたが、いざ実践してみるとマルチタスクでは考えきれなかった
深い部分まで考えて仕事をする事が出来る様になりました。
いまより仕事の効率をあげたい!
そんな方は是非こちらの書籍を一読の上、実践してみて下さい。
じゃあ今回はこのあたりで、ではまた!!
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